
表紙「Compost Mandala」
イラスト:川村若菜
イラストを担当した本「みんなのちきゅうカタログ」の扉絵。
Compost(コンポスト)の世界に魅了されて描きました。
家庭から出る生ゴミが、いつの間にか、ふかふかな土になっているのはどうしてだろう。その秘密は微生物の働きだと知った時、とても感動し、私たちの見えない世界で繰り広げられる命のバトンリレーを曼荼羅で表現しました。生ゴミからおいしい野菜たちへ、そして私たちへ繋がるようす、よければじっと見つめてみてください。
【Mandala 解説】
真ん中から ①生ゴミ→ ②まずはじめに活躍するのが糸状菌(カビ)→ ③そして放線菌へバトンタッチ→ ④細菌(バクテリア)現る→ ⑤完成した堆肥にはミミズやトビムシなど現れる→おいしい野菜が育つ。生ゴミは「ゴミ」じゃなくって宝物ですね。
URL : permaculturedesignlab.com
表紙題字:KUJIKA

2ページ目「パーマカルチャーの3 つの心がけと12 の考えかた」
イラスト:川村若菜 意訳:ヒラタリコ 編集:ほりせいら

1月/2月 「いかしあうつながり」
2018年の作品です。このイラストは、WEBマガジン greenz さんの「いかしあうつながり」をテーマに描きました。
当時(そして今も)、愛読していた尊敬する greenz さんにこのお話をいただいた時は、本当に嬉しく、またこのイラストがいろんな人に見てもらう日が来ることが本当にありがたいです!
私たちの暮らす世界、一人一人が泡の中に個々に存在しているように感じることもあるけれど、本当は、目にみえるものも目に見えないものも、つながり合って、時に、融合して影響しあっているんだよな。
お隣さんが動けば、私も動き、動かされる。逆もまた然り。そんなつながりが、互いに豊かに「いかしあうつながり」になるように、そんな世界を思いながら描きました。
イラスト「川村若葉 ✳︎ 合同会社 Permaculture Design Lab 共同代表。」
パーマカルチャーデザイナー & イラストレーター。
静岡県浜松市在住。アメリカ西海岸留学中、造園学科でランドスケープデザインを学び始め、パーマカルチャーと出会う。
共著『みんなのきゅうカタログ』。現在は浜松の都市郊外にあるフォレストガーデンや公共の場でのプロジェクトを中心に活動。
2034年に向けて「日本中に1000のフォレストガーデンを広げる」ことを宣言し、暮らしの植物図鑑『Yoroz』&フォレストガーデンをつくるためのオンラインスクールを運営中。

3月/4月「ウツボカズラ(食虫植物)」
2017年にチェコの出版社 Béžiliška から刊行された児童書『Řezkočkou』に収録されたイラストレーション「食虫植物」です。
本書は、機械から動物や植物まで、さまざまな対象をユーモラスに断面で描き出す企画で構成されています。
本作では、食虫植物の内部構造や隠された秘密を垣間見ることができ、楽しい豆知識や遊び心あふれる描写によって、子どもたちの好奇心を刺激し、探究心をかき立てます。
イラスト「Tereza Vostradovská(テレザ・ヴォストラドフスカー)」
プラハ(チェコ共和国)を拠点に活動するアーティスト、イラストレーター、アニメーション作家です。
主に児童向けの分野に取り組み、絵本の挿絵やオリジナルのアニメーション作品の制作、教育プロジェクトへの参加など幅広く活動しています。
彼女の作品は、細部へのこだわりと物語性、そしてやわらかなユーモアを特徴としています。自然や日常の中のささやかな光景からインスピレーションを得ることも多く、その感性が表現に息づいています。

5月/6月「みんなで育む田んぼ」
白山からの流れる水が豊かな石徹白で、無農薬・無肥料で育てる田んぼには、たくさんの生き物が集まる。
そして稲の赤ちゃんが周りの草に負けないよう、人が丁寧に草取りをする。
今回の作品は、生き物たちと人の力を借りて稲がゆっくり育つ、田んぼの風景を描いた。
イラスト「勅使河原香苗」
一児の母であり画家。縄文から続く白山の麓の集落、石徹白(いとしろ)で、家族で田畑を育み、馬をはじめとした生き物と暮らしている。
「VIDA Garden(ヴィーダガーデン)」という屋号で、日々、いのちの繋がりを感じる自分たちの暮らしに、子どもたちを迎え入れ、共に里山で暮らす山村留学をおこなっている。

7月/8月「カモ種の多様性」
多様な品種のカモやアヒルを集めて描いた作品です。
それぞれの色や形、特徴があり、集まることで生き生きとした群れを形作ります。
多様性、そして違いの中に見いだされる美しさへの小さな敬意を込めて描きました。
青い字のものはカモ、赤い字のものはアヒルです。
イラスト「Camilla Pintonato(カミッラ・ピントナート)」
1991年ヴェネツィア生まれのイラストレーター。
幼い頃から絵を描く楽しさに魅せられ、その道を歩み始めました。ヴェネツィア、ウルビーノ、ミラノでイラストとグラフィックを学び、絵本や児童書を中心に幅広く活躍しています。
代表作に『Chikinlogy“ちかくにあるいのち図鑑ニワトリ”』(PaPress/パニゾン賞・2021年アンダーセン賞受賞)をはじめ、『Pigology“ちかくにあるいのち図鑑ブタ”』、『Sheepology“ちかくにあるいのち図鑑ヒツジ”』『Rabbitology』などのシリーズ作品、『DetectiveMole』(HarperCollins)、『The Biggest Mistake』(Eerdmans)などがあります。近年では、ノーベル物理学賞受賞者ジョルジョ・パリジによるベストセラー『La moscaverdolina』(Rizzoli)の挿絵も手がけました。

9月/10月「自然の恵みから生まれる日本の保存食「ふなずし」」
京都市左京区の北部、静かに佇む無住集落「大見村」で、ふなずし作りに参加しました。村を流れる大見川はふなずしのふるさと琵琶湖にそそぐ安曇川の源流域。大見川の清流で丁寧に塩抜きされた鮒は、京都のお米とともに、ゆっくりと半年かけて発酵していきます。
やがて完成したふなずしは、ほんのりフルーティーで、やさしい酸味が口いっぱいに広がる、どこか懐かしい味わい。
自然の恵みと、先人たちの知恵が織りなす日本の伝統的な保存食。こうした食文化を、これからも大切に受け継いでいきたいものです。
イラスト「kicodesign 田内亜紀子」
日本大学芸術学部卒業後、広告制作会社に勤務。2006年から1年間ニュージーランドでパーマカルチャーを学ぶ。同年RainbowValley FarmにてPermaculture Design Course 修了。帰国後、フリーランスのグラフィックデザイナーとしてkicodesignを開始し、現在は京都を拠点に、地域に根ざした活動を行なう。ナチュラルであたたかみのあるデザインとイラストを得意とし、企業や行政、大学、クリニックなど幅広いお客さまに、ウェブサイトやパンフレット、フライヤー、ロゴデザインなどを提供している。

11月/12月「アリと分解」
本作品は、2016 年にチェコの出版社Běžíliška から刊行された書籍『Hravouka』に収められたイラストレーション「アリ塚」です。
物語は、小さなネズミが自らの巣穴の周囲に広がる自然を観察し、研究日誌をつけていくという設定で進みます。
本作では、アリ塚が発見と観察の場として描かれ、働き者のアリたちの営みが生き生きと表現されています。
このイラストレーションは水彩紙に水彩で描かれ、その後デジタルで仕上げが施されました。
イラスト「Tereza Vostradovská(テレザ・ヴォストラドフスカー」
プラハ(チェコ共和国)を拠点に活動するアーティスト、イラストレーター、アニメーション作家です。
主に児童向けの分野に取り組み、絵本の挿絵やオリジナルのアニメーション作品の制作、教育プロジェクトへの参加など幅広く活動しています。
彼女の作品は、細部へのこだわりと物語性、そしてやわらかなユーモアを特徴としています。
自然や日常の中のささやかな光景からインスピレーションを得ることも多く、その感性が表現に息づいています。
制作スタッフ

プロデュース:ヒラタリコ
パーマカルチャーデザイナー
(PDC '98年@Permaculture Institute)
カリフォルニア州認定カウンセラー
全ての命は等しく尊い という想いをむねに。
協力:平田智子(ひらた・ともこ)

表紙題字: KUJIKA
夫婦で旅したオーストラリア。海沿いの森のなかのオーガニックファームが日々の源泉。
いまは千葉南房総で、波に乗ったり、パンを焼いたり、野菜やみつばちを育てたりしています。
Instagram:@kujikatheoven

デザイン:
畑中 亨(はたなか・とおる)
田んぼとデザインときどきカレー。

ホームページ制作:
やましたみちお
ホームページをつくります。