表紙「Growing Home」 イラスト「ハンナ ベイリー」
ハンナはサマーセットに在住し、制作活動を行っている受賞歴のあるアーティスト兼イラストレーターです。
ハンナのイラストは先ず鉛筆でのスケッチで始まります。それをトレースし、小さな形や断片は手でちぎりステンシルにします。そして鮮やかな色のインクを使ってその型をテキスチャーと色で充たします。これらの素材をデジタル化し組み替えて最終的な作品に仕上げます。ハンナは自然界や成長するものや歴史などに刺激を受け、とりわけ子供向けのノンフィクション書籍に力を入れるとともに、論説や食べ物に関するイラストレーションを手掛けています。
表紙題字:KUJIKA
1月/2月 「mandara garden」
野菜も花も混ぜて植えると、見た目にも美しい。
そこに成長を助け合うコンパニオンプランツを取り入れたら植物同志の良い関係性が生まれ、元気に育つ。
休ませたいガーデンベッドにはチキントラクターを配置。
ニワトリは草を食べ、土を引っ掻き、虫を探す。おまけにフンも一緒に混ぜるから、まるで機械のトラクターで耕運したみたい。
植物と動物の特性が私たちの作業をお手伝い。
観て楽しく収穫できて嬉しいマンダラガーデン。
イラスト「暮土(Kurado)Katsuya&Takae&Jo」
東日本大震災を機に岡山へ移り住み自分たちの暮らしの中でパーマカルチャーデザインを実践中
現在ニワトリ10羽・犬1匹・猫1匹
3月/4月「手作り蒸留器」
「きままや」の畑にはラベンダーがわしわし生えています。干すにも干しきれず 「そうだ!ラベンダーウォーターを作ろう!」と、衝動的なワクワクにのりにのって作ったのがこの蒸留器。きっと売っている蒸留器に比べたら効率はあまりよくないかなと思います。 でも作るって楽しい!蒸留器に限らず何でも作ろうと思ったら作れるんだなーという気持ちで描きました。 西洋のハーブもいいけれど、シラビソやクロモジなど日本の植物の蒸留水も作ってみたいと思っています。(PCC2015年の作品です)
イラスト「三石和薫(みついし・のどか」
長野県佐久市出身。大学進学のために移り住んだ伊那谷から離れられなくなり 、アルプスに囲まれた伊那谷の自然やそこに暮らす人々から様々な恵みを頂きながら生活。 その後「きままや」の住人となり、何気ない日々のなんと幸せなことかを噛みしめながらの毎日を過す。2016年「へちまくん」が絵本コンクール受賞。
5月/6月「命をいただくということ | ブタからの知られざる恵み」
私たちの生活を支えていくれている命があります。敬意と感謝を込めて、余すところなく大切に頂きます。
頂いているのはお肉ばかりではありません。ゼラチンはブタの皮膚や骨などに含まれるコラーゲンから作られます。
そしてデザートやマーガリン、マシュマロや練り歯磨き、ビタミン剤などのカプセルや
写真フィルムなどあらゆる物に加工されます。砕いて焼いたブタの骨は陶磁器の原料や顔料になります。昔のサッカーボールーやラグビーボールはブタの膀胱を膨らませ詰め物をしたものでした。
整形外科医は火傷の治療にブタの皮を加工した包帯を使うことがあります。丈夫なブタの毛は筆やブラシに。ブタの心臓の弁は人間用の人工心臓弁(生体弁)の素材です。あらゆる場面で恩恵を受けているのです。そのために召される尊い命があることを思い巡らせてみてください。
イラスト「カミッラ ピントナート」
べニスを拠点とする作家兼イラストレーター、グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナー。ミラノのMiMasterでイラストを学びウルビーノ大学にてエディトリアルデザインの修士号を取得。
好きなもの(順不同):オリバー ジェファーズ、ジョン エイジーやジョン クラッセンの本、スパゲティアラビアータ、猫のローズマリーそしてニワトリ。余暇の過ごし方:ガーデニング、ローズマリーを撫でること。
著書:フルムーン、モール探偵、ゴールデンランタン。イラスト:世界一のピアノ弾きウォンバット ウォーリー、受賞作:究極の百科事典 -( ちかくにあるいのち図鑑) - ブタ、ニワトリ、ヤギ。 彼女の本は10カ国以上の言語に訳されています。
7月/8月「海女」
海に潜ってアワビや海藻などを採る、海女。厳しい環境下での命がけの仕事に敬意を示し描かれた作品です。
海女は手当たり次第に海産物を捕獲したり、収穫したりしません。労働時間、労働日数、魚介類の最小サイズなどはコミュニティで決められ、デリケートな海洋生態系へのダメージを最小限に抑えた持続可能で伝統的な漁業です。海女の平均年齢は60 歳で最高齢80 歳です。
イラスト「アン ベントレー」
イラストレーター。ボストンのthe Museum of Fine Arts(美術館)の学校で絵画を学ぶ。
サンフランシスコのベイエイリアのスタジオで子供用の絵本、事務用品、出版物、パズル、家庭装飾品、広告などを手掛けている。Hyung S. Kim の素晴らしい写真を見て以来、驚くべき海女たち、その団結心、海への敬意などを知るためにあらゆる資料を読み心動かされ、海女に関する一連のイラストレーションを作成している。
9月/10月「フォレストガーデン」
こちらは2016年の作品です。フォレストガーデンとは自然の中にある若い森をモデルに、 暮らしの為に必要な食べものや、暮らしに利用できる様々な実りを持続可能な方法でより多く手に入れる為の森のデザイン手法です。 森の仕組みをモデルに、限られたスペースに9つの『畑』を重ねることによって生まれるフォレストガーデン。 この森をきっかけに、人 間だけでなく、動物や虫、微生物たちの豊かな暮らしが生まれることを祈りながら、和の植物で彩りました。
イラスト「川村 若菜」
兵庫県生まれ、静岡県浜松市在住。アメリカ西海岸留学中に植物の虜になり、造園学科で ランドスケープデザインを学び始め、パーマカルチャーと出会う。
帰国後の2018年に仲間とともに『みんなのちきゅうカタログ』(トゥーヴァージンズ)を制作、イラストレーターとしてデビューする。
現在は浜松市郊外のフォレストガーデンや公共の場でのパーマカル チャープロジェクトに携わりながら、自宅でできるパーマカルチャーを実践し、日々を絵に描いている
www.wakanakawamura.com
11月/12月「バイオジオフィルターのある暮らし」
人間の暮らしで出た生活排水を自然の力を借りて浄化するバイオジオフィルターを描きました。
バイオジオフィルターに敷き詰められた瓦チップなどの多孔石には微生物が棲みつきます。微生物は水の中の有機物などを分解し、植物が栄養として吸収できる状態にします。その分解された栄養を植物が吸うことで、水を浄化する仕組みになっています。
浄化槽から流れ出た排水は傾斜のついた第一層目から二層目、三層目...と流れていきます。一層目は浄化する力がより強い植物を植え、四層目の下層になるにつれクレソンなどの 人が食べられるものを植えていきます。排水の浄化の中で育った野菜は収穫でき人のエネルギーに変わり循環する仕組みです。
イラスト「勅使河原香苗」
筑波大学大学院人間総合科学研究科美術専攻卒業。
都内のギャラリーで勤務したのち千葉のサステナブルファーム「KURKKU FIELDS」、東京のコミュニティーガーデン「Edible Kayabaen」でハーブや野菜の栽培と子ども達の自然体験プログラムづくりに携わる。現在は自然や地球のことを伝えるイラストレーターをしながら、山形で手しごとや食、アートを通した自然保育の分野を探求中。自然や暮らしの中で子ども達一人一人の成長やその子らしさが輝く瞬間を大切にしながら日々、子ども達と共に表現している。
instagram.com/kanae_teshigahara
制作スタッフ
プロデュース:ヒラタリコ
パーマカルチャーデザイナー(PDC '98年@Permaculture Institute)
カリフォルニア州認定カウンセラー
全ての命は等しく尊い という想いをむねに。
表紙題字: KUJIKA
夫婦で旅したオーストラリア。海沿いの森のなかのオーガニックファームが日々の源泉。
いまは千葉南房総で、波に乗ったり、パンを焼いたり、野菜やみつばちを育てたりしています。
Instagram:@kujikatheoven
デザイン:畑中 亨(はたなか・とおる)
田んぼとデザインときどきカレー。
http://www.so-kurashi.com/
ホームページ制作:やましたみちお